上質な大人の隠れ宿。熊本 平山温泉「上田屋 離れ」宿泊レポ
トラキチです。
くまもと山鹿の奥座敷にある、どこか懐かしい風景が今もなお残る小さな温泉地「平山温泉郷」を知っていますか?
「美肌の湯」と呼ばれる、ぬるぬるとろとろのまるで美容液のようなお湯が魅力で、実は温泉好きの中でもファンの多い、隠れ人気スポットなんです!
温泉の起源は1200年前と歴史ある湯で、あの戦国武将の加藤清正や、晩年を熊本で過ごした剣豪 宮本武蔵も訪れていたとも言われています。
そんな平山温泉の高台にある「上田屋」の離れがとってもオススメだったので、ご紹介します!
くまもと平山温泉「上田屋」離れ
上田屋へは、九州自動車道の菊水インターチェンジと南関インターチェンジ、どちらからでも車で25分ほどで到着。
客室はすべてが一棟建ての離れで、全部で8部屋あります。
全ての客室には、天然温泉の客室露天風呂がありスイートルーム仕様と豪華な造り。
到着後、こちらのフロントにてチェックイン。
2018年4月にリニューアルオープンしたとのこで、とても新しい印象でした。
チェックイン後は、フロント横に宿泊者なら誰でも無料で使える自動販売機が設置されていたので、早速ジュースをもらい、
さぁ、それでは、いよいよお部屋へ!
と、お部屋に案内されている途中に、不思議な水槽を発見。
…魚かな??
しかし、近づいても魚らしきものは見えません。わからなかったので、仲居さんに尋ねると・・・
「こちらはプールですよー!もしよかったら入ることもできますので、是非!」
と、まさかのプールサプライズ!!
さすがに入る勇気はありませんでした。笑
きっと子ども用…だよね??(にしては少し深いような気も…)
結局、最後まで入っているお客さんを見ることはありませんでした。笑
誰でも入れるようなので、興味ある方は、是非水着を持参して行かれてくださいね!
離れ「雅-MIYABI-」の客室
今回は離れの「雅-MIYABI-」に宿泊しました。
客室はスイートルーム仕様で、リビングにベットルーム、小上がりになったところに和室もありました。
畳のお部屋があるのはいいですね〜早速ゴロゴロ。落ち着きます。
ベットルームには、キングサイズのシモンズ製ベットが!
この大きさはテンションが上がりますね。
思わず両手を広げダイブ!!笑
サイドテーブルには、パナソニックの美顔器がさりげなく置いてありました!さすが美肌の湯、お肌への美意識が違いますね〜。
冷蔵庫の中の物はすべてフリーでした。
ドリンクの他にも、アイスクリームやインスタントのワンタンスープなどが用意されていて中々充実しています。
「美肌の湯」でつるつる!客室露天風呂
さぁ皆さんお待ちかね。
お部屋の露天風呂が、こちら!
おぉ!とにかく広いです。
二段階の深さになっているので、浅いところでは寝そべって入ったり半身浴したり、深いところでは肩まで浸かったり、気分に合わせて楽しめます。
手前にはベンチがあり、寝っ転がって休憩できるスペースもありました。
早速持参したビールを浮かべながら、とろとろの湯に浸かります。
露天風呂に入りながらの明るいうちから飲むビール!最高ですね〜
今回はじめての平山温泉だったのですが、とにかく泉質の良さにびっくり!今まで感じた事がない位とろとろで、湯に浸かっている間は肌にぬめりを感じます。
平山温泉は日本有数のアルカリ性で、pH9.6以上というのは他の温泉と比べても驚異的な数字。数回の入浴で目に見えて、あせもやアトピーが良くなったりすることもあるそうです。
アルカリ性の湯で、古い角質や皮脂を分解してくれるので、上がった後はつるつるすべすべ。
ちなみにお部屋には、内風呂も付いています。
こちはも綺麗で浴槽も広く、快適でした♪
お食事処「日本料理 うえ田」絶品懐石料理
さて、お風呂を堪能した後は、お楽しみの夕飯タイム〜!
同じ敷地内にある、お食事処「日本料理 うえ田」へ移動です。
案内されたのは、完全個室のお部屋でした!
<本日のメニュー>
まずはじめに出てきたのは…
先付の<笹もち豆腐と食前酒の杏酒>
青々とした笹の葉をそっと開くと…
ぷるぷるもちもちの餅豆腐が!
甘辛いたれが、優しい餅豆腐の甘さによく合います♪
しかもこのオリジナルの笹もち豆腐は、お宿で販売されているのでお土産に買ってかえることも出来ますよ〜!
<前菜五種盛>
左前から
フルーツトマト蜜煮、上巻貝の酢味噌掛け
合鴨高州煮、雲丹豆腐
白だつのお浸し、鰹だいの西京焼き
見た目もとても綺麗で、どれから食べようか迷ってしまいますね。
↑雲丹豆腐
↑白だつのお浸し、鰹だいの西京焼き
ふむふむ、これはいいお酒のアテになりそう…ということで、早速日本酒を頼みました。
吸物は、<薩摩地鶏の紫陽花椀>
そして今回お目当ての、<伊勢海老活き造り>!
どーん!と1匹丸ごと豪華です。
もちろん、動いてます。
新鮮で身もぷりぷりです!一口食べると、甘みが口いっぱいに広がります…
本鮪も添えられて、贅沢な組み合わせですよね。
蒸し物は、<真鯛の蕪蒸し>
<真尺と一文字の薄衣揚げ>
真尺の殻はやわらかいので、そのまま殻ごとバリっと食べられます。カリッとした歯ごたえの後から旨味が溢れだすこの食感は、おつまみに最適!
見た目はシャコに似ていますが、それとは全く別の生き物で、殻ごとバリバリ食べられるのが特徴。美味しいものを知る食通人達の中で今絶大な人気を集めている注目の食材です。
<黒毛和牛 和王の焼きしゃぶ>
熱々の陶板の上で軽く焼いて、自家製タレにつけていただきました。
〆には、<伊勢海老の釜飯>
最後にまた伊勢海老が食べられるのはいいですね!
しかも!
半分食べた後、まだまだお楽しみが…
なんとお茶漬けにしていただくことができます。お出汁がしみる〜!!なんとも贅沢なお茶漬けです。
デザートに<水信玄、柑橘のジュレ>でさっぱり
お料理は、どれも味が美味しいのはもちろん、味覚でも視覚でも楽しむことができました。盛り付けも丁寧で、一品一品の料理への強いこだわりを感じます…!
今回、伊勢海老と露天風呂に惹かれて、このお宿を予約したのですが、料理がこんなにも豪華でレベルが高いとは、正直驚きでした。
料理だけでもまた食べにきたいと思うほど。
ごちそうさまでした!
部屋に戻り、ふたたび露天風呂へ。
夜になると竹がライトアップされていました。
ちょっとしたお庭のような風景に癒され就寝。
上田屋の朝ごはん
翌朝。
朝ごはんも豪華〜!小鉢のバリエーションも豊富で嬉しいですね。
テーブルの真ん中には、昨日の伊勢海老がお味噌汁になって再登場。 伊勢海老の旨味がぎゅぎゅっと詰まっていて、とっても美味しかったです。
しかもコンロで温められるようになっているので、いつでも熱々がいただけるのです!
細かい気配りに心もあったまりますね。
最後のデザートを食べる頃には、お腹もぱんぱんではち切れる寸前!
朝ごはんもとっても満足できる内容で、記憶に残る朝食となりました!
まとめ
全体的にこじんまりとしたお宿でしたが、泉質の良さは抜群で、その泉質を楽しむには充分すきまる広い露天風呂があるので、日頃の疲れを癒し、日常を忘れさせてくれます!
フロントや客室などの外観は、全体を黒で統一されており、旅館の造りは非常にシンプルなので、純和風でわびさびのある「THE 旅館」の雰囲気が好きな方には、旅館全体やお部屋の雰囲気としては、少し物足りなさを感じるかもしれません。
…が、細部まで行き届いたサービス、完全個室のお食事処で堪能できる料理は、ひとつひとつが芸術的で味もどれも絶品なので、きっとその物足りなさを超える満足感を得ることができると思います!
みなさんも、日常を忘れ休日をゆっくり静かに過ごしたいときは、自分へのご褒美として、平山温泉「上田屋」離れを訪れてみてはいかがでしょうか。